こんにちは、泉店スタッフの多田です。
ゴールデンウィーク中にご来店頂いたお客様から、ルーベ・ヴェンジ・ターマックの3種類の違い関する質問が多かったので、それぞれの特徴とどんな使い方におすすめかを書き出してみました。
<ROUBAIX(ルーベ)=極上の快適性>
ルーベの特徴は、何と言っても乗り心地の良さ。他社では真似できない画期的な振動吸収性能を備えたロードバイクです。
・専用のジオメトリー
ターマックとヴェンジに比べてヘッドチューブが長めの設計。ハンドル位置が高くなりアップライトな乗車姿勢になります。
ボトムブラケットの位置を下げ、ホイールベースを長くとっていることからコーナリングや直進時の安定性に優れています。
・振動吸収素材「ZERTZ」(ゼルツ)
ルーベSL4・ルーベSL4スポーツは、フレーム・フロントフォーク・シートピラーに振動吸収素材のZERTZ(ゼルツ)を搭載。ゴム状の素材の特性を生かして、フレームやタイヤなどで吸収しきれない路面からの振動を吸収し、体への負担を減らします。
・「Future Shock」(フューチャーショック)
上位モデルには、新たに振動吸収装置「フューチャーショック」を搭載。ステムコラム内に20mmトラベルのスプリングを内蔵させており、路面からの突き上げに反応してピストンする仕組みです。悪路でも路面への追従性を高め、上半身への衝撃を和らげる役割があります。
・柔軟性を高めたシートピラー
新型のルーベは、フレームの設計が大幅に変わりシートピラーのクランプ位置が下がったため、大幅にコンプライアンス(柔軟性)を向上させることに成功しました。
<VENGE(ヴェンジ)=世界最高のエアロマシン>
自社風洞実験施設やトップレベルの選手のフィードバックを受けながら作られたヴェンジは、自転車最大の敵である空気抵抗を最小限に抑えるモデルです。
・エアロフレーム
フレームやフォークが飛行機のツバサのような流線型をしており、フレームにぶつかった空気を自然に受け流すデザインで、余計な抵抗が生まれない仕組みです。人の後ろを走ると空気抵抗が減って楽に感じますが、ヴェンジのフレーム設計は一人で走る際も似たような効果が得られます。
・エアロパーツ
より空力性能を高めるために開発されたハンドルやシートポストを組み合わせることで、最高の空力性能を発揮します。
・ウィントンネル(風洞実験施設)
世界中の自転車メーカーの中で、唯一自社で風洞実験施設を所有しているスペシャライズド。1000時間以上の長い時間と最先端の専門知識や科学技術によって、ヴェンジは生み出されました。
<TARMAC(ターマック)=軽量・高剛性>
軽量で剛性に優れたターマックは、シチュエーションを問わず活躍するオールラウンドバイクです。
・軽量性
フレーム全体がシンプルで無駄のないデザイン。
上位モデルでは外側を締め付けるシートクランプを取払い、パイプの内側で固定する方法で軽量化。
・剛性
ボトムブラケットからチェーンステーの剛性を強化。フレームの捻れによるパワーロスを最小限に抑え、ペダルを踏んだ力がしっかりと推進力に変換されます。
剛性を高めたヘッドチューブは、コーナリングや加速時に優れた安定感を生み出します。
・Rider-First Engineered(ライダーファーストエンジニアード)
「ライダーファーストエンジニアード」とは、フレームサイズの違いによって、剛性や軽量性・レスポンスの良さなどに偏りがないよう、それぞれのサイズ毎に最適なバランスを考えた設計のこと。カーボンシートの大きさや方向、枚数をコントロールすることで、それぞれのフレームサイズで最適な剛性と振動吸収性を実現したこの技術は、その名の通り乗り手が最優先というメーカーの思いが体現されたイノベーションの一つです。
ルーベがおすすめなのは・・・アップライトなポジションや振動吸収性に優れるルーベは、走行中の体への負担を最小限に抑えられるモデルです。他人と競う乗り方だけでなく、自分のペースでサイクリングやツーリングを楽しみたい方にもルーベはおすすめです。
新型ルーベはこちら→SPECIALIZED 2017年モデル ROUBAIX DISC ELITE
ヴェンジがおすすめなのは・・・空力性能に優れたヴェンジは、人の後ろに引っ付いて風よけにするドラフティングができない単独走行時や、ゴール前のスプリントの様な場面で、加速するのが得意なモデルです。山を淡々と登るのは苦手ですが、平坦やアップダウンの勢いのあるコースでのスピード感は3種類の中でも最も優れています。特にロードレースやトライアスロンが目標ならヴェンジがおすすめです。
エアロ性能を高めたヴェンジはこちら→SPECIALIZED 2017 VENGE ELITE
ターマックがおすすめなのは・・・3種類の中で最も車重が軽いターマックは、登坂や山岳を楽に走らせてくれるモデルで、特にヒルクライムに挑戦するなら断然ターマックがおすすめです。当然、車重が軽い分身体の燃費が良くなり、長距離でも楽に走ることができます。また、スポーツ自転車にとって重要なフレームの剛性が高いのもターマックの特徴で、ペダルを踏んだ力を効率よく推進力に変えてくれます。オールラウンドバイクと言われる通り、趣味からイベントやレースまで活躍する守備範囲の広さがターマックの魅力です。
シマノ・アルテグラを搭載したターマックはこちら→SPECIALIZED 2017年モデル TARMAC COMP
参考になりましたでしょうか?文章では説明しきれない部分や、画像と実車とでは印象も違いますので、ぜひ店頭にお越し下さい。